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印刷会社はまだまだ多くはない

CTPにはこれがない。コンピューターの出力が即、刷版なのだ。あとは印刷機に組みつけて出力するだけなのだ。まず、時間が短い。コンピューターでプリントのサインを出して二十分もすればウィンウィンいいながら刷版が吐き出されてくる。この時間はもっと短縮されるだろう。これはもう快感である。採算面でも、目に見えて効果が表れてくる。どうやっても安値競争の中で利益が出なくなっていたのに、CTPを使うと製版工程がなくなったぶんがそのまま利益になって出てくるのだ。赤字覚悟で受注した入札物の仕事でも利益が出せる。当然、低価格化も可能だろうが、しばらくこれで儲けさせてくれないかなあとも思う。いままで十年も、ぜんぜん儲からなかったのだ。幸いなことに、フルデジタルまで踏みきれる印刷会社はまだまだ多くはない。そのうち追いつかれるだろうけれど。いまN印刷は急ピッチで、すべての仕事をCTPで消化するべくフルデジタル化を急いでいる。思えば、活版を廃止してからの十年問は、フルデジタル化に向けての過渡期だったのだ。フルデジタル化してこそ初めて印刷革命は達成されたことになる。電算写植もDTPもその中の通過点にすぎなかったのだ。しかし、これで印刷革命は終わりだろうか?そうであるはずがない。まだデジタルになっていない最大の部分がある。そう、印刷機だ。印刷機のデジタル化から、また新たな印刷がはじまる。
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