40代の人気女優の中で、テレビ、新聞のコマーシャルを見ていて、黒木瞳さんの露出度があまりに多く、驚かされたことがある。これほどまでに一人の女優が高頻度に露出したことは、あまりないことではなかろうか。私はある夜、六本木ヒルズ会員制クラブで食事に招待されたとき、偶然にも彼女が隣の席で食事をしていた。さすがに元「宝塚女優」だけあって、声も大きく周囲に響きわたり、とても活発な女性という印象だった。それにしても、彼女の人気の秘訣は何であるのか、と考えてみたくなった。私たちが食事を終えるころ、彼女たちも同じタイミングで席を立った。そのときちょうど目の前で、彼女の様子を見ることができた。美容外科医療(整形・エステ)に携わるプロの目から見ても、彼女の個性的な美しさがよくメンテナンスされたものであることは一目瞭然であった。きっと、彼女の美しさに向かい合う意識は相当に意識化されたもので、食べ物、運動、ストレス管理など内・外面ともに日々最大限のケアをしているのでないだろうか。一瞬の見解だが、彼女の美しさに「プロの自己管理」を魅せられた気がしたのである。彼女は自分の美を知っていて、それを深めている。そうした美の自己管理の徹底と並大抵ではない日頃の研鐙によって、一般的な40代の女性よりも、ずっと美しい容姿と雰囲気を保つことができている。よくいわれることで「人問は内面が大切で、美しさは内面からにじみ出てくる」という言葉があるが、これはあくまで理想論である。女優さんは何はともあれ、テレビ画面ではどのように映るかがすべてなのだ。もちろん、性格の悪さ、品のなさなどが如実にあらわれているようでは、これはまた別の話だが、美容の現場にある人間としては「美は外見に始まる」という真実があることを改めて黒木さんから教えられた一瞬であった。さらにいえば、そのような外見の美を保ち続ける黒木さんの姿勢に、内面の豊かさと大人のあり方の魅力も感じたのだ。