アーカイブ

塾選びの有力候補

塾講師が大手進学塾で働く安定を捨てて、理想の授業をしようと独立を果たした塾が小規模ながらもいくつか存在する。小田急線の新百合ヶ丘と東急田園都市線のあざみ野駅に校舎を構える「アクセス」もその一つ。日能研で教室長経験があった者や、最上位クラスや難関校対策授業を担当していた講師が集まり、各自が身につけた中学入試のノウハウを思い切り生かそうとしている。代表者は日能研入試情報センター長を務めた浅見均氏。新聞社系週刊誌やビジネス誌の中学受験特集記事でその名を目にしている読者も多いことだろう。「情報の日能研」と言われた時期にその中心にいただけに、数多くの私立中学・高校の情報に精通している中学受験のエキスパートだ。「子どもの学習姿勢と学習意欲を育てたい」とは浅見代表の言葉だ。よくあるキャッチフレーズと感じる読者もいるかもしれないが、言葉だけでないことは、この塾の講師はすべて専任で、教材・テストもすべてオリジナルということから分かる。大手なら教材作成に専門の人員を割くことができるが、小規模塾でオールオリジナル教材というのは並大抵の苦労では作れない。それでも、「理想の授業をするための教材」を作る努力を惜しまないメンバーなのだ。中学受験活性化のためにはこのような塾が大きく展開してほしいが、それには問題点がある。専任率の高い塾は人件費が高く、利益率が低いので、新規開校が難しい。人件費の割合が高いので広告宣伝費が少ないこともあるが、預かることのできる人数に限りがあるので、必要最低限しか広告しない。中学受験に関心を持った保護者は、まず宣伝力の強い大子塾に目が向いてしまう。こういったことがネックになり、またメンバーもあまり手広くしていくことによってクオリティが下がるのをよしとしないので、大きく展開するということはあまり望めないようだ。その地域でだけで、しかも一部の情報通の親にだけ知られている名塾は他にもある。もちろんオリジナルのシステムが合う、合わないがあるだろうが、真剣に中学受験に向かい合う姿勢は間違いないので、近隣にそのような塾がある場合は塾選びの有力候補になるはずだ。

[注目学校サイト]
四谷学院の個別指導
http://yotsuyagakuin-kobetsu.com/