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子どもの希望、夢をどう応援する?

子どもが何らかの形で努力する。その努力の先にあるのは、高校野球であっても芸能界であっても東大合格であってもいい。私はそう思います。何かに向かって一所懸命に努力する、その経験から得るものが重要なのです。たとえば、高校野球の名門校は、多くの場合がそれなりの進学校でもあります。高校野球をやる生徒は、学校が練習施設を整えるから徹底的に練習をする。進学をする生徒は、学校がカリキュラムも特別に作るから徹底的に勉強する。それでいいのです。もうひとつ、子どもの夢について親が理解しておかなければならないことがあります。あたりまえのことですが、子どもには社会がまだ見えていない、ということです。テレビのスイッチを入れてポンと出てくる野球やサッカー選手のかっこいい姿、タレントが楽しそうに歌ったりおしゃべりしたりして、それで何億円も稼いでいる姿。そういうものばかりが目に入ってくれば、それにあこがれるのは当然です。全然悪いことではありません。私たち大人がそんなあこがれを抱かないのは、確率を知っているからです。大リーグで活躍している野球選手の影には、途中で駄目になったプロ野球選手がいっぱいいて、さらにその影には、プロに入れなかった高校球児が山ほどいて、高校球児の中には、レギュラーも取れなかった普通の野球部員がいっぱいいて……と、そういうことを知識として知っているからこそ、よほどの才能と努力、そして何よりもそれにかける情熱がなければ成功できない、とわかるのです。親は「夢みたいなことを言うな」なんて言い方をして逃げるのではなく、そういった現実の確率をきちんと子どもに教えるべきです。特に今、親世代が子どもだった頃に比べて社会が複雑になり、子どもにとって社会の仕組みは見えにくくなっています。