シカゴでオフィスーマネージャーをしている二六歳のローザは、インディゴーブルーのジーンズを一五本以上持っている。この二年間、毎月一本か二本のペースで買い集めてきたものだ。レギュラー・ウエストにブーツーカット、テーパード。サイドとポケットに赤いステッチの入ったものも一本あるわ。それから、ボタンーフライのものに、ちょっと色の濃いもの。どれも同じに見えるかもしれないけど、それぞれに独特のスタイルがあるのよ。それだけフェティがあるということは、一本一本について言えば、あまり頻繁には穿かないということだ。クロゼットには、一、二回しか着てない服が何着かあるけど、捨てる気にはなれないわ。まあ、もう一回くらいは着ることもあるかもっていつも思っちゃうのよね」。ファッションアイテムはみんなこういう思考をしていて、結果的にウォークーインークロゼットふたつ分の服を溜め込んでおきながら、まだ足りないと思ってしまう。だから買い続ける。ファッションアイテムは、ワードローブにはバラエティが必要だと思い込んでしまっている。往々にして、実は同じような服ばかり持っていることには気づきもせずに。「オーガナイジングープロジェクトが終わる頃には、黒のスラックスを五本も持っていることに気づいてびっくり仰天するクライアントが多いの」。テキサス州ヒューストン在住のパーソナルーオーガナイジングーコーチであり、ウェブペーパテーパード裾にかけて徐々に幅が絞られるシルエット。オーガナイジングープロジェクトお片づけ方法を教えるセミナーのようなもの。『オーガナイズドークイムス』を発行しているデビー・ウィリアムズが語る。「彼女たちにしても、平日は黒いスラックスで通そうなんて気は毛頭ないわけだから、どう見ても五本は持ち過ぎだし、本当は二、三本でしのげるのよ」。そうしていよいよクロゼットがはちきれそうになり、要らないものを一掃しなければならなくなったところで、私たちは、これは大変なことになった、と嘆くことになる。だが、ネズミのように服を溜め込み、アパレル保管人となり、ただ余分な服を集めるためだけに余分な服を集め、似たようなもの。ツションーアイテムに新しいジャケットが必要だと思い込んでしまう。それが、ファッションというものなのだ。